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イタリア 1653年 ジェノヴァ共和国 聖母子像 5ドッピエ金貨 AU55


「最も高貴なる共和国ヴェネチア」と地中海の覇権を争った海洋国家

イタリア 1653年 ジェノヴァ共和国
聖母子像 5ドッピエ金貨 AU55

【発行枚数】不明

【サイズ】42.00mm/33.37g

【希少性】★★★★

【ご案内価格】9,060,000円(税込)

 


ジェノヴァ共和国( Repubblica di Genova

西暦1099年から存在した国家。
1580年には正式名称を「最も穏やかなジェノヴァ共和国」と改名している。

イタリア半島の北西部に位置し、地中海の覇権を巡って1256年から合計4回もヴェネツィア共和国と戦争が勃発。

最終的にジェノヴァは勝利したものの、お互いに大きな損害を出す結果となった。

ドージェと呼ばれる国家元首をトップとし、貴族の家系から選挙で選出されていた。

選挙権はパトリキ(貴族)とプレブス(平民)に与えられたが、16世紀後半になるとパトリキにのみ選挙権が与えられるようになった。

ヴェネツィアとは違いドージェは終身制ではなく8年間の任期制で、初代から79代までのドージェが存在した。

1797年にフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトによって支配され、その名を「リグリア共和国」と改名するが、10年後にはサルデーニャ王国に吸収され、1860年のイタリア王国成立と共にイタリアの都市の一つになる。

現在ではヨーロッパで最も大きな港の一つであるジェノヴァ港を中心とし、造船業で栄える街として知られている。

ジェノヴァ州がホームのサッカークラブ、ジェノヴァFCとサンプドリアの試合はデルビー・デッラ・ランテルナ(ジェノヴァダービー)と呼ばれ、毎回フーリガンが暴れる事で有名である

 

オークション落札実績(落札価格/日本円落札価格+手数料)
2023.3 モナコ@EUR40,000/9,010,000円(AU55、当該コイン)

鑑定枚数表 

 


 


表面:聖母子像
(聖母マリアが赤子のキリストを抱く構図)
ET★REGE★EOS★1652★A★B★
(神は我等を永遠に護らん)


聖母と天使(ボッティチェッリ、1465年頃)
幼児のキリストを抱きかかえるマリアと、
天使がこちらを振り向きキリストを支える
構図が印象的な名画。

裏面: ジェノヴァ共和国の紋章
DVX★ET★GVB★REIP★GENV★+
(ジェノヴァ共和国に神のご加護があらんことを)

 


ドッピア金貨(Doppie

16世後半から鋳造が開始された金貨。
小さな1ドッピアから96ドッピエ(複数形)
まで様々な物があるが、
デザインは基本的に聖母マリアがキリストを
抱いている物が多い。
これは1637年に時の
ドージェフランチェスコ1世が
「共和国を処女マリアに捧げた」為であり
それまでは
ジェノヴィーノ、ドゥカート(ダカッ
ト)、
ゼッキーニ等が使用されていた。

2018年にCHF300,000(約70,700,000円)で
落札された10ドッピエ金貨。
聖母子像と裏面に智天使ケルビムの刻印。