イギリスコインを選ぶ理由

アンティークコインは世界各国で発行されており、その種類は20～30万種類とも言われていますが、高い価値がついているのはわずか200～300種類のみで、発行枚数が少なく、グレードと人気が高いものが高評価されています。

その中でも“イギリス金貨”を資産運用としてご紹介するのは、やはり投資家や収集家として、必ず揃えておきたいものの一つだからです。

何故お勧めなのか？それは、アンティークコイン投資に必要な希少性、グレード、人気の三つの要素を兼ね備えているからです。

イギリス金貨の歴史は、17世紀頃にさかのぼります。アフリカ・ギニアで産出された金を用いて鋳造されたことに由来する5ギニー金貨は、イギリス繁栄の歴史を濃縮したと金貨と言われており、圧倒的な希少性の高さからグレードが多少低くても高く評価される傾向にあります。

19世紀、イギリスが「世界の工場」と呼ばれるきっかけとなった産業革命後には生産技術が飛躍的に進歩し、より細かなデザインとプルーフ（鏡面）加工が施されるようになりました。そのため、5ポンド金貨はとても繊細で美しい絵柄が多いのが特徴であり、芸術的要素の面でも世界的にファンが多いことが挙げられます。特に、19世紀半ば～20世紀初頭の「パックス＝ブリタニカ」と呼ばれる大英帝国の繁栄期に作られた金貨が多く、それら一枚一枚に込められたストーリーや歴史的ロマンが世界中の投資家や収集家を魅了し続けているため、人気が絶えないのです。

1980年代以降に作られたモダンコインも、近年値上がりが続いています。現イギリス君主・エリザベス2世の若き姿が描かれたコイン通称“ヤングエリザベス”。 「ウナとライオン」を彷彿とさせる美しいデザインが特徴のブリタニア金貨・銀貨シリーズは、アメリカ金貨やその他各国の金貨・銀貨も多数ある中、やはりその発行枚数の少なさ＝希少性やデザインへの人気により、将来的に更なる値上がりが見込まれています。