- 希少コイン
- 地金系
- ロマン
イギリス 1352-53年 エドワード3世 ノーブル金貨 MS62 : 2124432-001
| 発行枚数 | 不明 |
|---|---|
| 発行年 | 1966年 |
| グレード | MS62 |
| サイズ | 7.7mm |
| 鑑定番号 | 2124432-001 |
【サイズ】
直径:33mm/重量:7.70g
※中世の手打ち金貨のため、直径には部分的な差があり、完全な真円ではありません。
【表面】
王冠と鎧を身に着けたエドワード3世が船上に立ち、右手に剣、左手にイングランドとフランスの紋章を組み合わせた盾を持つ姿を描いています。
船と波の意匠は、1340年のスロイス海戦でフランス艦隊を破り、英仏海峡の制海権を握った勝利を象徴するとされています。
「EDWARD DEI GRA REX ANGL Z FRANC D HYB」
「神の恩寵によるイングランドとフランスの王、アイルランドの君主エドワード」
【裏面】
中央にエドワードの頭文字「E」を置き、その周囲に百合形の装飾を施した大きな十字架を配置。十字架の間には、王冠、ライオン、三つ葉が規則的に描かれています。
「IHC AUTEM TRANSIENS PER MEDIUM ILLORUM IBAT」
「しかしイエスは彼らの間を通り抜けて立ち去られた」
(新約聖書『ルカによる福音書』第4章30節の一文
【Buyer's Comment】
ノーブル金貨はエドワード3世によって1344年に導入された、イングランドで初めて大量に発行され、本格的に流通した金貨です。
額面は6シリング8ペンス。当時の1ポンドの3分の1に相当し、国内だけでなくヨーロッパ各地の交易でも信用された、中世英国を代表する国際金貨となりました。
本品は、百年戦争下の1352~1353年にロンドンで造られた第4次貨幣・条約以前期のシリーズD、S-1487に分類される希少型です。
表面には、剣とイングランド・フランスの紋章盾を持ち、船上に立つエドワード3世を描写。この船は、1340年のスロイス海戦でフランス艦隊を破り、イングランドが英仏海峡の制海権を握った勝利を象徴するとされています。
周囲の銘文は、「神の恩寵によるイングランドとフランスの王、アイルランドの君主エドワード」。フランス王位への請求権が刻まれており、百年戦争が領土だけでなく「誰がフランス王なのか」を争う戦いだったことを伝えています。
裏面には、王冠とライオンを配した装飾的な十字架。その周囲には、聖書の一節「しかしイエスは彼らの間を通り抜けて立ち去られた」が刻まれ、王と金貨を災いから守る祈りが込められています。
本品は約670年前の手打ち金貨でありながら、重量7.70gを保ち、船体、波、王の盾、裏面の十字架まで鮮明に残されたNGC MS62の高評価個体です。
さらに、約700年にわたる英国貨幣史を網羅した世界的コレクション「SINCONA British Collection」の旧蔵品です。2022年5月のSINCONA Auction 75ではLot 1として出品され、10,500スイスフランで落札された明確なオークション履歴も備えています。
英国最初期の本格的な金貨、百年戦争と制海権を象徴する意匠、希少なS-1487、MS62の保存状態、そして名門コレクションの来歴。中世英国の歴史と世界市場で評価された確かな履歴を、同時に所有できる一枚です。
希少性(出現頻度)解説
★★★★★:1年に1回以下
★★★★ :1年に2-3回
★★★ :1年に5-10回
★★ :1年に10-20回
★ :1年に20-50回
☆ :1年に51回以上


















