これだけは知っておきたいアンティークコインの情報

1.アンティークコインとは?
一般的には、100年以上の前に発行されたコイン(通貨)を“アンティークコイン’'と総称しております。
“アンティーク’'とは、元々フランス語で「骨董品」を意味します。しかしながら、その定義はあいまいでした。1934年にアメリカが互恵通商協定(通称:関税法)で「100年を経過した手工芸品・エ芸品・美術品」と説いたため、今では通説となっています。
※今現在、“アンティークコイン’'として人気のある大型金貨は、そのほとんどが1930年以前に発行を終えております。
現在、アンティークコインは全世界に20万種類ほど存在すると言われており、デザインをはじめ、その魅力は実に様々です。
2.購入編
コインを購入する方法は多種多様に存在するため、初めて購入する場合、皆さん非常に悩まれることが多いのです。簡単に説明しますと下記の方法が一般的であると言えます。
・国内ディーラーから購入
→実店舗:直接話しができアンティークコインの実物を見ることもできるため情報収集に最適です。
→インターネット:手軽にいつでも購入できる反面、情報収集面で一歩劣ります。
・国内外オークションで落札し、インターネット購入と同様、ご自身の知識が必要不可欠です
※ディーラーとはコインを取り扱う専門業者を指します。国内外よりコインを仕入れ販売しておりますので、各業者ごとに得手、不得手はございますが情報鮮度は高いと言えます。
WHAT 何を購入すればいいのか
コインの購入目的を踏まえ、ディーラーに相談するのが良いでしょう。例えばコインコレクションとしてまた、投資や資産保全として等、お気軽にご相談ください。
HOW MUCH いくらのコインを購入すべきか?
例えば、投資用途でのコイン購入でしたら、50~100万円程度のコインを1枚購入されるのが、安定的であると、弊社は考えております。購入したコインの値上がりを待ち、値段が上がったタイミングで売却、次は300万円代のコイン購入を目指してみましょう。
高価なコインほど、値上がり幅が大きく、より安定的な投資につながります。
しかしながら、コインを選ぶ際には必ずディーラーにご相談いただき、最新の知識を身につけることをおすすめ致します。
WHAT 鑑定会社とは?
アンティークコインを購入する際には、きちんと鑑定されたコインを購入するのが確実で安心です。鑑定は様々な会社で行われていますが、アメリカのPCGS社とNGC社の2社が市場の98%を占めているといわれています。両社とも歴史ある鑑定会社です。どちらかのグレードがついているコインは、とても価値があり世界に認められたコインです。
しかしながら、売買されているコインの価格はPCGS社の方が高いという事実があります。その理由は様々ですが、鑑定会社の良し悪しで決めるのではなく、ご自身が納得いく価格で、納得いく鑑定会社の品物を買う事が大切です。
WHAT グレーディング(数値化)とは?
鑑定会社がコインの状態を鑑定した際、その価値を数字で表したもの。特に‘‘投資”を少しでも念頭にいれているのであれば絶対に外せない要素になります。その他には「発行数」や「現存枚数(鑑定枚数)」なども鑑みて各種コインの価値は決定されておりますので、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。
⚫︎タイプ
PF/PR:プルーブ(PROOF)
投資型コイン。流通を目的としておらず、鏡面加工した使用により光沢(輝き)がある特別記念硬貨PF/PR 50?〜70(PCGS社はPR、NGC社はPF表記)
MS:ミントステイト(MINT STATE)
流通コイン。流通用に鋳造された物ですが、実際には流通しなかった未使用品
AU:準未使用品(About Uncirculated)
ごくわずかな中通の痕跡があるが、未使用に近い状態(AU50〜58)
F:並品(Fine)
全体的に摩耗が進み、デザインも不明瞭となり傷も多い
⚫︎鑑定基準
PF (PR) / MS 70 :完全未使用
PF (PR) / MS 69~68:未使用
PF (PR) / MS 67~66:準未使用
PF (PR) / MS 65~64:準未使用
PF (PR) / MS 63~60:準未使用
PF (PR) / AU 59~50:極美品
XF 45~40:美品
F 15~12:並品
コラム:プルーフ(PROOF)とミントステイト(MS)の違い
金貨のグレード(鑑定)には、大きく分けてプルーフ(Proof)とミントステイト(MS)の2つになります。プルーフはもともと、投資型金貨として鋳造されたもので、いわゆる鏡面のような加工が施された非常に美しい金貨のこと。ミントステイトと比較すると少し白みがかった色味が特徴として挙げられます。一方、ミントステイト(MS)は元々、流通型金貨として製造されたもので金本来の輝きをもっています。
価値は一般的にプルーフ(Proof)>ミントステイト(MS)とされています。
スラブ表記の読み方
1.コインの発行年度
2.コインの通貨単位
3.グレード(鑑定結果が数値化されたもの)
4.発行国名
5.鑑定番号(各社番号で管理を行っております。各会社で鑑定番号から画像を検索できます)
コラム:鑑定会社の違いは?
PCGSのほうが厳しいのでは?というご質問を受けることがありますが、現在は、ほとんど差が無いと言えます。アメリカで1986年にPCGSが設立され、その後同国にて1987年NGCが設立されたた。そのためNGCが当初鑑定を緩くしていたと言われております。両社それぞれに得手不得手はありますが、鑑定技術や真贋の見極めに大差はありません。
特別鑑定表記CAM、DCAM(Deep Cameo)について
ここに、1937年にイギリスで発行されたジョージ6世の5ポンド金貨が3枚提示されています。
どれも一見同じように見せますが”グレード(鑑定)”がそれぞれ異なっています。これが、アンティークコインを購入する際に必ず見落としてはいけないポイントとなります。
CAM (NGCも同様)とDCAM (NGCではUltra-Cameo=以後UCAMと表記)は“コイン表面の輝きの違い”を意味します。これは反射の度合いによって判断されます。見た目はあまり変わらないこともありますが、鑑定会社では光を当ててみているようです。
評価価値が高い順にDCAM (UCAM) > CAM > PR (PF)とされ、汚れや傷があっても、現物の見た目ではなくグレーディング(鑑定格付け)の判定次第で価格は決定づけられています。
3.アンティークコインの価値はどうやって決まるの?
ズバリ!下記3要素が大きなウエイトを占めます。
①希少性(発行枚数)=現存枚数(鑑定枚数)
②人気
③状態(グレード)
【発行枚数】
World Coins(全世界中のコインを紹介)又は SPINK(イギリスコインを紹介)のカタログで確認できます。 5,000枚以下であると希少性ありと言えます。
※年代によっては現存枚数も加味する必要がございます。

【人気】
ヤフォク又は業者のホームページの売れ行き、オークション(日本、海外)の落札価格が時価の目安になります。
~日本のオークション~
銀座コインオークション/日本コインオークション/ミントプラスォークション/泰星オークション 等
~海外のオークション~
ヘリテージ(米国)/クンカー(ドイツ)/セントジェームス(イギリス) 等
【状態】
鑑定済みのコインを購入検討する場合、総鑑定枚数と評価分布において、真ん中以上のグレード~最高鑑定のワンランク下を狙うと良いでしょう。真ん中以上でなくては売却しづらい、最高鑑定は価格が高すぎる、さらに記録更新となった場合に損失が大きいことから避けた方が良いでしょう。
市場価格は日ごとに大きく動くわけではありまゃん。
そのため、直近5~10年ほどの取引価格から読み解くこととなります。
各ディーラーが日々調べておりますので、直接聞かれるのが早いかもしれません。
初めてのコイン購人は、非常に勇気がいります。しかしながら、まずは一歩を踏み出すことで、よりコインを知るきっかけとなり、興味がわいてくると確信いたします。
4.コイン投資者向け・知っておくと得するキーワード集
1.パターン(試鋳貨 英:Pattern 仏:Essai)
流通用として量産する前に、造幣局及び政府職員がデザインの確認等のために “試験的’に鋳造する、いわば「試作品」の位置づけになるコインのこと。その意匠(デザイン)は、下図段階のため、最終用図案よりも美しいデザインが描かれているもの多いのが特徴。歴史の表舞台に出ることなくひっそりと作られ、数枚~数十枚程度といったごく少量しか製造されない貨幣のため希少性が大変高く、まさにコレクター心をくすぐる一枚。
2.プレーンエッジ(平滑縁Plain (smooth) edge)
通常、額面の比較的大きいコインには、偽造・変造防止のため、また識別を容易にするために、エッジ(縁)に装飾や文字など細工を施されている。一方で、全くエッジ(縁)に何も細工が施されていない“プレーンエッジ’'タイプは、1円玉、5円玉のような低額面のコインに多くみられる。
しかし、1847年にイギリスでヴィクトリア女王の即位10周年を記念して発行された「ゴシック・クラウン(Gothic Crown)」銀貨には、プレーンエッジとレターエッジ(文字装飾あり)という2つのタイプがあり、ゴシック・クラウン銀貨の製造総数が8,000枚に対し、プレーンエッジタイプはその中の100枚以下!?とも言われており、非常に希少価値が高く、それゆえ価格も格段な違いで取引されている。
3.ピエフォー(Piefort、Piedfort)
通常よりも厚みがあるコインのこと。日本語だと、特(倍)厚金貨や特(倍)厚銀貨などと表現されることもあるが、実際は2倍以上あるコインに対してもビエフォーと言う。基本的に発行枚数が少なく、市場では主にフランスとイギリスのものを目にする機会が多い傾向にある。
4.メダル(Medal)
表彰・記念など限られた方にのみ贈呈される金属製のコインのこと。民間で自由に製造・販売して良いことになっているため貨幣としては使用できない。
流通用コインは、偽造・変造など公正性を欠くようなものが出回るのを予防する観点から意匠が凝らされるが、メダルの場合は、褒賞として与えられる記念品(表彰)であることから、偽造防止を目的としたコインの意匠とは異なり、賞を記念した独自のデザインが凝らされるのが常である。
さらに大型で且つ発行枚数が限定されていることからプレミアが付いて価値が高くなる傾向にある。
5.最高鑑定(70)
鑑定会社がコインの状態を鑑定した際、その価値を数字(等級格付け=グレーディング)で表される。全70段階で評価され最高レベルは70(=最高鑑定)。何事もそうだが“1番’'が一番価値が高い。蓮肪さんの「2番ではダメなんですか!?」の問いには、ダメなんですと回答する投資家が多い(笑)。
弊社ユニバーサルコインでは、コインコンサルタントがお一人お一人の目的と状況に合わせて、お客様にとって最高の一枚をご提案させていただいております。もちろんご購入後も、売却、鑑定の依頼を含め、いつでもご相談いただけます。アンティークコインについて少しでも興味関心をお持ち方は、ぜひとも一度、弊社にお越しいただければ幸いでございます。
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