世界のコインご紹介#03「ナポレオン3世100フラン金貨」

本日ご紹介するのはフランスアンティークコインの登竜門ともいえる金貨。
かの皇帝ナポレオン・ボナパルトの甥・ナポレオン3世の100フラン金貨です。

当社代表西村もこの100フラン金貨を最初に手に入れた事から
アンティークコインの世界に足を踏み入れました。

種類が豊富なのでまずは解説から・・・

無冠＝月桂冠を被ってない（前期：1855年～1859年発行）
有冠＝月桂冠を被っている（後期：1862年～1870年発行）
A＝パリミント
BB＝ストラスブールミントでそれぞれ鋳造

大きくこの4種類に分かれます。
さらに細かく分類すると、裏面の年号の後にミントマークと呼ばれる記号が刻印されており、ここでも鋳造所が分かるだけではなく彫刻家も区別する事ができます。

アルベール・デジレ・バッレ
（1855-1878年パリ造幣局貨幣彫刻家最高責任者）

シャルル・ルイ・ジョセフ・ディエリクス
（1845年-1860年パリ造幣局局長）

アルフレッド・ルヌアール・ド・ビュシエール
（1834年-1860年ストラスブール造幣局局長）

アンリ・デルベック
（1860年-1870年ストラスブール造幣局局長）

特に重要となるのが一番上のイカリのマークを使ったバッレ（BARRE）
彼は様々なコインに携わっており、近代フランスコインを語る上では欠かせない彫刻家です。彼の父親も同じくパリ造幣局で彫刻家として活躍していました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

◆◇◆デザイン解説◆◇◆

表面：ナポレオン3世の肖像
NAPOLEPON III EMPEREUR（皇帝たるナポレオン3世）
BARRE（デザイナー・パリ造幣局局長バッレ）

裏面：フランス第二帝政の国章
EMRIPE FRANCAIS（フランス帝国）100FRS（100フラン）
エッジの文字：DIEU PROTEGE LA FRANCE（神はフランスを護り給う）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

◆◇◆発行枚数一覧◆◇◆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

前期（無冠）
1855A：50,830枚 1855BB：5,031枚
1856A：56,741枚
1857A：103,330枚
1858A：91,945枚 1858BB：1,926枚
1859A：21,600枚 1859BB：14,698枚

後期（有冠）
1862A：6,650枚 1862BB：3,078枚
1863BB：5,078枚
1864A：5,596枚 1864BB：1,333枚
1865A：1,517枚
1866A：9,041枚 1866B：3,075枚
1867A：4,309枚 1867BB：2,807枚
1869A：28,872枚 1869BB：14,212枚
1870A：10,460枚

黄色字の年号は発行枚数が少ないので、入手が難しくなります。
逆にその他は発行枚数、流通枚数共に比較的多いので
（と言っても高鑑定は別の話となりますが）
最初の1枚として購入する方も多くいらっしゃいます。

来週も世界中のコインから素敵な1枚をご紹介いたします。

ユニバーサルコインにおいては、間も無く下記年号のコインを入手予定です！
1857A MS61
想定ご案内価格：500,000円～
1858A MS64
想定ご案内価格：1,850,000円～
1859A MS61
想定ご案内価格：750,000円～
1865A AU53
想定ご案内価格：900,000円～
1869A MS61
想定ご案内価格：450,000円～
1869A MS62
想定ご案内価格：550,000円～
1869A MS63
想定ご案内価格：800,000円～

アンティークコイン投資で何を買おうか迷われている方は最初の1枚としてナポレオン3世をお持ちになってはいかがでしょうか。

ご興味のある方は