ドイツ 1694年 ハンブルク都市景観 自由と平和 10ダカット金貨
自由都市ハンブルクが発行した「自由と平和を願った記念金貨」
【発行枚数】不明【サイズ】50.40mm/34.78g 【希少性】★★★★★ 

表面:上空に全てを見渡すプロビデンスの目(神の目)
左右に運命の女神フォルトゥーナと旅の神ヘルメス
NUMINE SIT PRVDENS LIBERTAS PACEQVE FELIX
(英知と自由は幸福の源 1694年)

裏面:上空に三位一体のシンボル
4本の柱とハンブルク市旗
IN PACEM PATRIA SEPEROS IMITANTVR AMORES
(天国の如き慈愛に満ちた平和なる国家 勤勉で高潔たる都市の支柱であれ 執政)

自由ハンザ都市ハンブルク ( Freie und Hansestadt Hamburg)
北にデンマーク、西にオランダを望むドイツ北部の都市。
人口は184万人、ドイツで2番目となる 経済の中心地。

ハンザとは神聖ローマ帝国を中心として北ヨーロッパ諸国の都市間で結束された商業同盟の事であり、都市と都市で同盟を結び経済・文化の発展に貢献した。

主なハンザ同盟国はハンブルクの他にドルトムント、ミュンスター、ストックホルム等がある。 ハンブルクの始まりは6世紀頃にエルベ川とアルスター川が交わる土地にザクセン族によって作られた小さな貿易拠点であった。
14世紀にはダイヒ通りという大きな商業の通りが完成し、名実共に経済の中心地になる。 15世紀になると神聖ローマ帝国と敵対していた スペイン、ポルトガル、英国とも独自に 経済的交流を深め、世界都市へと変貌を遂げた。
ドイツの人口20%(約800万人)が死亡し、 人類史上最も悲惨な戦争と呼ばれる三十年戦争 (1618ー48)ではハンブルクをぐるりと囲んが巨大な 防壁のおかげでほぼ無償のまま終戦を迎えたという。
18世紀になると「ハンザの醸造所」と呼ばれ、 ビールやコーヒー、タバコの生産で盛り上がった。この時期にできたのが「コーヒーハウス」と呼ばれる 集会所で、国内外の商人や外交官が情報交換をする 取引所になった。