究極の資産防衛4-4 「コツコツと堅実に趣味の延長として楽しむ」

「コツコツと堅実に趣味の延長として楽しむ」

Cさんの投資スタイル

【プロフィール】：Cさん６０代の年金受給者
【いつから】：２０１２年頃から
【どうやって】：以前より日本の古銭収集が趣味だったことから
【目的】：資産保全＋資産運用

年金が収入源であり、貯蓄も限られている。そこで「手持ち資金を減らすことなく、出来れば増えて欲しい」という思いからアンティークコインに注目する。もともと日本の古銭集めが趣味だったが入門書を見ることで様々な外国コインに興味を持つ。スタートした２０１２年頃はアンティークコインの情報がほとんどなく文字通り手さぐりの状況だったという。それでも少ない情報を頼りにコッコツ収集を開始。その原動力となったのは「円や現金に対する不安」と語る。コイン集めは自分の趣味でもあり、人気の有り無しにはあまりこだわっていない。勉強はするが自分で実際に見て確認し納得いくコインを購入するというスタイル。

【成功の理由】
投資額は４００万円。購入するばかりで売却の経験がないため利益がどれほどになるかは不明。しかし、筆者の見解では購入したもののなかで価値が下がったコインはない。まずは趣味の延長として充実させながら資産保全に成功。

Cさんのように日本の古銭を集めてらっしゃった方で、外国のアンティークコインに興味をもたれる方も多数いらっしゃいます。興味の源泉は日本貨幣共同組合が発行しているコイン関連の冊子がほとんどです。定期的に送られてくる冊子をご覧になりそこに掲載されている外国コインをご覧になって、関心を抱く方が多くいらっしゃいます。やはり、日本コインは日本でしか売れないが、外国コインは海外で売却が可能。これが大きいですね。

またCさんは日本の政治や「円」というお金そのものにも不安を感じていらっしゃいます。

日く「この先にハイパーインフレが起きないとも限らず、それに備えて資産保全を考えたい」とのことでした。また、単に銀行にお金を預けておくのでは銀行の破たん時にも対応できないと考えてアンティークコインの情報を集めていらっしゃいました。以上のような理由から資産運用は少々、資産保全に重きを置くというのがご本人の意向でした。このようなディフェンシプな思想をお持ちでしたのでリスクをできるだけ抑えるというのが収集のテーマとなりました。

Cさんは投資の経験はないものの日本の古銭を集めていた経験からコインに関しての抵抗はない方でした。Cさんに限らず日本の古銭を集めていらっしゃる方はお金のことをとてもよく勉強していらっしゃる方が多くいらっしゃいます。その興味の延長から外国コインに注目し「日本の古銭は日本でしか売れないけど外国コインなら外国にも売れる」「市場が世界にある」と気づかれる方も多いようです。

Cさんのような古くからのファンの方々は投資や人気という視点よりも、自分はこれが好きというところから入られる方がほとんどです。また団塊世代から、少し下の世代の方はちょうど古銭プーム、切手プームを経験されてこられました。ですからご自分のなかで知識をお持ちで、また外国コインの購入に至るまでに多くの勉強をされます。ですから、当社のホームページにコインを掲載するとご来店のない初めての方から直接ご注文が入るケースもあります。

Cさんの場合、現時点での投資額は約４００万円とさほど大きくはありませんが趣味の延長線上ということでコツコツと堅実に楽しんでいらっしゃいます。これまでに手にされたコインは１９０８年オーストリア・雲上の女神、１９９９年の英国ダイアナ金貨などがあります。これらのコインについて、当面売却のご予定はないということですが、仮に現時点で売却されたとしても、手数料を含めてマイナスにはならないというのが私の見立てです。またこれらのコインの価格が下落したという情報も入ってきていません。大幅な利益こそ出ていませんが資産保全の目的は達成されており、かつ、楽しみながらコッコツ集めるスタイルの成功例としてご紹介させていただきました。

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4-5 「不動産オーナーこそ理解できるコインの魅力」

第4章溢れるロマンと所有する喜びコインコレクター自慢の一品
4-1 アンティークコイン収集のスタイル

 4-2 「運命的なコインと出会い短期間でエキスパートヘ」

4-3 「会社員でも落ち着いて取引が可能」

4-4 「コツコツと堅実に趣味の延長として楽しむ」

4-5 「不動産オーナーこそ理解できるコインの魅力」

4-6 「資産家を悩ませる。相続の問題をクリア」

4-6 「資産家を悩ませる。相続の問題をクリア」