世界のコインご紹介#36 「アンティークコインを鑑定しないという選択」

希少貨幣蒐集家の皆様こんばんは、ユニバーサルコインの村田です。

当社発行のアンティークコイン専門誌「素敵なコイン7・8月号」はお手元に届きましたか?
今回は未鑑定(裸)状態でご紹介しているアンティークの金メダル・金貨を掲載しています。

現代ではスラブ(PCGSやNGCなどの密封鑑定ケース)に入った鑑定済みコインが主流で、「未鑑定のコインは不安」「鑑定されていないと価値が低い」といった印象を持つ方も少なくありません。

しかし、今回ご紹介しているコインは、あえて裸のままお届けする価値があると私は確信しています。

今日は「なぜ鑑定しないという選択をするのか?」という視点から、裸の金メダル・金貨の本質的な魅力について、掘り下げていきます。

 


 

①     鑑定とはあくまで「基準化」の手段である
まず、コイン鑑定とは何でしょうか。
それは、第三者機関が「本物かどうか」と「保存状態」を判定し、市場取引の共通ルールとして基準値を可視化するものです。

確かに近年のモダンコイン(現代金貨・記念コイン)や、投資対象として人気のアンティーク金貨などでは、鑑定付きであることが流通性・再販価値の指標となるため、重要なポイントといえます。
しかし、今回のような中世の王室贈呈メダルや非流通の金メダルにおいては、鑑定の「枠」に収まりきらない“価値の厚み”が存在するのです。

 


 

②     本質的な価値は「数字」では測れない

たとえば13ページに掲載されている1768年 ケンブリッジ大学学長賞 金メダル。

これは一般流通用ではなく、特定の功績者や外交儀礼において授与された限定的なメダルで、現存数は極めて少ないとされます。
このようなメダルに対して「MS63」や「PF64」といったグレードを与えたところで、その価値が正しく伝わるでしょうか?
鑑定は状態の良し悪しを評価するものであって、背景にある歴史的文脈・授与の意義・美術的完成度を評価するものではありません。
つまり、「鑑定しない」という選択は、そうした本質を見失わずに届けるためのあえての判断なのです。

 


 

③     ヨーロッパの骨董文化と“裸コイン”の誇り
さらに重要なのが、ヨーロッパ圏における鑑定文化への距離感です。
とくにドイツ、フランス、イタリアなどでは、「真贋は自分の目で判断する」「コインは美術品である」という価値観が今なお主流です。
スラブケースに入ったコインは「味気ない」「手に取れない」「展示に向かない」とされ、むしろ裸のままが本来あるべき姿として尊重されています。
実際、ヨーロッパの大手オークションでは、鑑定済みの金貨よりも裸の金メダルに高額入札が集まる場面も珍しくありません。


「歴史を閉じ込めず、自由に眺め、感じ、楽しむ」
それが、欧州コレクターにとっての“蒐集”の在り方であり、私たちが裸コインをそのままご紹介する背景でもあるのです。

 


 

④     鑑定には限界がある。だからこそ見極めが楽しい
スラブに入ったコインが安心であることに、異論はありません。
しかし、すべての価値を他人任せの数字に委ねてしまうのは、コイン蒐集の本質から遠ざかってしまう危険もはらみます。
一方で裸の金メダル・金貨には、見る人によって捉え方が異なる余白があります。
「どのくらい摩耗しているか」「エッジの打刻に時代性があるか」「刻印が手彫りか機械か」・・・

これらを自分の目で、指で、角度を変えて見極める作業こそ、コイン蒐集がただの資産防衛では無くなる瞬間です。

<ドイツ オークション会社 クンカーにて>
2024年10月youtubeより
https://www.youtube.com/watch?v=7yLbHNscaSY

 


 

⑤    数字では語れない価値が、ここにある
スラブに入っていなくても、いや、入っていないからこそ伝わる価値があります。
それが、裸の金メダル・金貨の世界です。
今回ご紹介している金メダル・金貨、どれも唯一無二の歴史と存在感を持ちます。
あなたの審美眼で選び、あなた自身の手でその輝きを確かめてください。

 


 

鑑定の説明
明日10時~「アンティークコイン基礎講座

 

素敵なコイン7・8合併号のコイン解説
13日(日)19時~「素敵なコイン特別解説セミナー


詳しくお話しします!
ぜひご参加下さい。

 

今週のアンティークコイン業界ニュース
来年(2026年)、独立250周年を迎えるアメリカ合衆国。世界中の造幣局が祝福の言葉を述べると共に、限定のコインを発売予定です。

USミント:自由の鐘(Liberty Bell)を模したベル型金貨を発売予定。
またロイヤルミントとのコラボレーション企画で自由の女神とブリタニアが一緒に刻印された金貨も限定販売します。


ロイヤルミント:1775年に勃発したレキシントン・コンコードの戦い(イギリス軍VSアメリカ植民地兵部隊)の250周年を記念し、ロイヤルミント史上初のアメリカ合衆国をモチーフにしたコインを発売予定。


パリミント:フランスの象徴である種を蒔く人をモチーフとした金貨や、自由の女神の金貨を販売。


 

素敵なコイン6月号でご案内したリベルタス・アメリカーナをお求めいただいた方はラッキーかもしれません。

来年は話題豊富なアメリカが熱いです。蒐集家の皆様はアメリカというキーワードを覚えておくと良いですね。

ショールームの見学に加え、セールス担当・村田との個別無料相談も承ります。
ぜひ銀座ショールームお越しください。
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来週も素敵なコインをご紹介します! 
お楽しみに!  

 



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お問合せお待ちしております!


 

本冊子はフリーメイソンが代々隠していた秘密が掲載されています!?
かもしれません(笑)

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世界には、人類には、まだまだ知らない事や知らない世界がたくさんあります。

宇宙万物の物事からすれば、私達人類が知っていることなど、ほんの僅かです。
先日、有機農場の土地に3年間埋めたワインを試し飲みしました。
微生物の会話が見事にワインに影響を与えていた体験をしましたが、人類の科学ではその現象は非科学的でありオカルトです。

コインにも大きな力を持っています。
それを私達一般人は知りませんし、感じる事はほぼありません。

その隠された秘密の力を知ってフリーメイソンは一般人に隠した・・・断言はできないものの、その可能性は非常に高いと個人的にみています。

その力を感じることが出来る方は、今回の素敵なコインリニューアルバーションのコインをご覧いただき、銀座店で見て、触れて、感じて頂ければと思いますが、なかなかそういった力を持っている人は現代に少ないでしょう。

そうした人がその力を理解する為の一つのツールが、その時代背景を理解し、その状態を目で見る事です

 



★世界に存在するコインは約20万種類と言われています★

その中から「資産」として位置づけられ、「家宝」としてのお守りの役割ともなる、美しい芸術品であり人類の軌跡となるコインは、そう多くありません。
とは言え、2600年間の地球上の国家のほとんどに存在しているそれぞれの通貨約20万種類から選別する事は、そう簡単でもありません。

この「Most Important Coins 300」は10年間収集して、良かった事も悪かった事も経験してきた実体験と20年以上分のそれぞれのコインの価格変遷、また30年以上のコレクターの方々からの意見も取り入れた「厳選300コイン」です。

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