究極の資産防衛1-2 国税による富裕層への税の”刈り取り”
究極の資産防衛1-2 国税による富裕層への税の”刈り取り”
資産防衛や資産運用に関する書籍を読むと、現在の金融不安、経済不安を赤裸々に明かし危機感を煽って商売に繋げるという切り口が多数あります。
アンティークコインも一方では「 安全資産」としての要素を持っていますので、そのような事もいえますが、危機感を煽ることに主眼をおいた本は多数出版されていますので、そちらを読んでいただければと思います 。
ただし 、私が様々な人とお話をさせていただいた中で、やはり「日本」という安全安心な国にいる我々だからこそ、その裏で動いている事に対する危機感を感じない=茄で蛙であるということに、私自身、気 づかされます 。
物事には 、表と裏が必ずあると言 えます 。まさしくコインの表と裏のように 。
そして 、表に出ている情報は入手しつつも、今後起きるだろう事は、裏で起きている事を予想し、未来を予測するしかありません。
そこには、人類の歴史が歩んできた過去から学ぶべきことが多数あります。そうした歴史 、経済史といった情報は行物やネット等で得ることはできますが、コインの歴史は人類の経済史とも言えるべきものであります。またそれらを熟知した世界中の富裕層との会話の中から見えるものは、裏を含めた本質です。そうした生の会話から得た情報を出しながら 、アンティークコインとは何なのか?という説明をていきたいと思います。
現在 、アンティークコインを買われる方は大別して2通りいます。まずは「古銭ファン 」の方。この方々は主に日本の古銭、切手、硬貨などに興味をお持ちのコレクターです。コレクターの場合は純然たる趣味として集めていらっしゃる方が大半で、投資という側面はほばありません 。
一方、いま新たに急増しているのが数億円から数十億円という資産を持つ「 富裕層 」の方々です。
ご承知の通り、マイナンバー制度の導入、海外資産の紐付け、相続税のアップなど 資産を持つ「 富裕層 」の方々 にとっては資産保全が厳しい事態になっています 。
さらに2016年は資産の海外移転の実情が記されたパナマ文書が明るみに出ました。スイスのプライベートバンクも租税条約が変わり、情報開示が法律で義務付けられる状況となっています。
私の会社とお付き合いのある国際税理士はセミナーでこのように言っておられます 。「日本の国税はこの数年間、富裕層をターゲットとした特別チームを東京、名古屋 、大阪に設置し国内また海外を含めて個人の資産の徹底的な調査を実施。”刈り取り”を実施する」と。
また、「日本国内だけではなく、世界的な租税条約を含めた環境が大きく変わろうとしています。バナマ文書はその一例です。今まで見つかっていないから隠せるだろうなんていう甘い考えは今後は確実にNGです。国税を甘く見てはいけません!取れる! と思ったら徹底的に取るというのが彼らのやり方です。そして一番怖いのは過去の分にさかの ばった追徴課税です。しっかりと節税と脱税の違いを理解して資産保全をなさってください」
そのような背景からでしょうか?この5〜10年の間に「富裕層」はアンティークコインに注目し実際に売買をされる方が増えているのです。
様々な環境の変化 によって「円」に対する不安「株」に対する不安 「 税 」に対する不安から現物資産にシフトチェンジをされている方は多数いると思います。
その流れの一環とも言えるかもしれません。
なお、忘れてはいけないのは税制が厳しくなるのは一般の所得層であっても同様だということ。一部の「 富裕層」に独占させず「積極的にアンティークコイン市場に参加したい!」という敏感な方も増えています。消費税の増税計画は目に見えています。
そしてインフレに。
今、100万円の価値は10年後はどうなるでしょうか?
仮 に定期預金で預けておくと 、良くても101万円程度です。10年で1万円 。
そして 数年後の物価は確実に1%以上は高くなっています。ですから銀行に預けておくと、お金の「 価値 」は下がり、損をするという事です 。
アンティークコインは数々の魅力を秘めながら、国産車ほどの価値のコインが1年程度で高級輸入車並みの価格にグレードアップするという点も決して見逃せません(もちろん全てのコインが 、というわけではありませんが )。
まさに「守りながら増やす」という究極の資産運用術としてにわかに注目を浴びているのがアンティークコイン投質なのです。なぜ富裕屈が アンティークコインを支持しているのか?そこに秘められたロマン、そして実益とは?これらの点について、じっくり解説していきたいと思います 。
次のページ
1-3 絵画、ワイン…他の「骨董品」と比べたときの強み
海外富裕層がやっている”究極”の資産防衛 アンティークコイン投資入門
第1章 金融市場の激動で資産保全が困難を極める中、加熱するアンティークコイン市場
1-1 アンティークコインは誰が、なんの目的で取引しているのか?
1-2 国税による富裕層への税の”刈り取り”
1-3 絵画、ワイン…他の「骨董品」と比べたときの強み
1-4 株や不動産などと比べたコイン投資の特徴とは
1-5 アンティークコインの現状
1-6 海外では「常識 」となっているアンティークコイン投資
1-7 日本の富裕層も既に注目し始めた
1-8 人気のコインはお金を積んでも買えない場合がある
1-9 ネットオークションと海外送金は危険なのか?
1-10 実際に取引を始める前に注意するポイント
1-11 まことしやかに囁かれる噂
第2章 悠久の歴史が価値になるヨーロッパコインは値下がりしにくい最強の資産
第3章 歴史の中で生まれた高い芸術性と希少性
アンティークコイン投資QA
第4章 溢れるロマンと所有する喜びコインコレクター自慢の一品
第5章 日本にも増えるコレクター世界の富裕層を魅了するコインがさらに価値を高めていく
第6章 なぜ、アンティークコインに魅力を感じたのか
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